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Q&Aコーナー
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞を中心に毎週土曜日に折込まれている“常陽リビング”に当院院長によるQ&Aコーナーが掲載されています。
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常陽リビングなど
下肢静脈瘤 仮面高血圧
高血圧の薬物治療 冬になると指が白く変色する
気管支喘息と不整脈 高血圧の減塩療法
心房細動 歩行時のふくらはぎの痛み
ワーファリンについて 頻度の少ない動悸
〜高血圧の減塩療法〜
高血圧で昨年から薬を飲んでいます。毎日の食事の塩分を制限するように言われています。具体的にはどうしたらよいのですか。
 日本人の平均食塩摂取量は13~14g/日といわれていますが、高血圧治療のためには7gまでの制限が必要とされています(欧米では6g以下が推奨)。厳格にこの塩分が守られれば、降圧剤を減らせたり薬を中止できる場合も少なくありません。
 塩分量の目安は食塩1gが小さじ1/5杯ですが、減塩醤油で小さじ2杯、味噌は大さじ1杯、ソースは小さじ3杯程度が食塩1gに相当します。減塩療法の基本は(1)加工品(漬物、佃煮、梅干など)を極力控え(2)味噌汁は1日1杯(3)麺類などでは汁を飲まない(4)外食を控え(5)バナナやメロン、トマトなどカリウムを含んだ野菜や果物を摂取する(6)醤油をかけずつけ醤油にする(7)味の薄さは酸味や香辛料で代用するなどです。食材別には塩しゃけ1切れに2g、薄切りハム3枚で1.5g、食パン2枚に2g、たらこ1腹に2.5g、たくわん5切れに1.5gの食塩が含まれます。一般のメニューではラーメン、チャーハン、カツ丼、にぎりずし1人前などに5g、カレーライスに4gが含まれます。
 このように考えると1日7g以内の塩分制限では、当初は食べるものがないように思えますが、病院の入院食は一般的に7g以下になっており、決して不可能ではありません。薄味の食事はむしろ“それぞれの具材、素材を生かした新しい料理”と考え方をかえて挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと降圧剤も減らすことができます。
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〜心房細動〜
65歳の男性です。時々、脈の乱れを自覚することがありましたが、短時間で元に戻るので気にしていませんでした。今年の健診ではじめて心房細動という心電図異常を指摘されました。要精査、要医療と健診結果にはありました。心房細動とは何でしょうか。
 人間の心臓は心房(右房、左房)心室(右室、左室)が、交互に一定のリズムで収縮して血液を全身に送っています。心臓の規則正しい収縮は、右心房にある歩調取りの細胞から規則的に発せられる電気信号が、決められた電気の通り道(刺激伝導路)を通って心室に広がってゆくことで行われます。これに対し心房細動は心房内で電気信号がさまざまな方向に広がり、そのため心房が一定のリズムで収縮せず、文字通り“細かく動く(震える)”状態となったものです。
 心房細動自身が命にかかわるほどの危険な不整脈ではありませんが、心房が収縮しないため心房内に血液のよどみができて血栓が作られやすくなります。脳梗塞を発症した方の20%前後はこの心臓内の血栓によるものといわれ、長嶋茂雄さんもまさにこの病気でした。心房細動に高血圧や糖尿病を合併した方では脳梗塞の危険が正常な方の2倍近いとされ、心臓弁膜症、特に僧帽弁狭窄症を併発している場合は6倍にも高まります。また心臓の機能は心房が収縮しないことで約15%程度低下すると考えられており、元々心機能の低下した方では心不全を引き起こす場合もあります。
 循環器専門医を受診されますとこのような観点から、弁膜症や心臓内の血栓の有無の確認、脈拍数や心機能の評価などがなされます。治療は抗血栓治療(ワーファリン)が中心で、頻拍のときは心拍数のコントロールを、心房細動歴が短い方では正常な脈に戻すような治療が行われます。治療内容の詳細につきましては専門医にご相談下さい。
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〜歩行時のふくらはぎの痛み〜
74歳の男性です。4年ほど前から歩いていると徐々に左足のふくらはぎが痛くなるようになりました。休むと再び歩けるようになりますが、いちどに歩ける距離は短くなって、最近では100mほどで休まなくてはならなくなりました。近くの接骨院でマッサージを受けていますが改善しません。どうしたらよいでしょうか。
 歩行時の下肢の痛みは大きく分けて整形外科的な病気(変形性関節症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど)と下肢の血管の病気に分けられます。ご指摘の症状は「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」という動脈狭窄に起因する症状かもしれません。この下肢の動脈狭窄は正式には閉塞性動脈硬化症といいます。放置すると約25%の方で症状が増悪し、安静時でも痛みが出たり、最終的には皮膚潰瘍が形成されたり壊疽に陥ることもあります。特に糖尿病を合併している方は悪化する危険が高いといえます。
 まず診断はよく症状の出現状況をお聞きすることから始まります。「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」が確認されれば、動脈の触診、下肢血圧の測定、超音波検査、CT、MRIなどを行います。血管病変の位置と重症度により治療方針(内科的治療か外科的治療か)が決定されますが、当初は薬物治療と運動療法から始めていただくことになります。閉塞性動脈硬化症は全身病のひとつであり、糖尿病や高血圧を合併することが極めて多く、全身管理も必要です。下肢の疼痛で整形外科的に異常があまりない場合には、血管の病気も是非念頭において、一度専門医にご相談してみて下さい。
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〜抗血栓薬ワーファリンについて〜
62歳の会社員です。弁膜症で人工弁を入れる手術を受けました。血栓を防止するためにワーファリンという薬を飲み始めました。この薬はさまざまな食事の制限があるように聞いていますが、どのような制限でしょうか。
 ワーファリンは血液を固まりにくくして血栓を予防する薬で、人工弁を入れた患者さんや心房細動などの不整脈を有する患者さん、動脈硬化で血管が狭くなった患者さんなどに用いられます。
ワーファリンはビタミンKを多く含んだ食材で効果が減弱します。特に納豆(納豆菌がビタミンKを産生します)やクロレラは薬の効果が全くなくなる可能性がありますので摂取しないで下さい。また緑黄色野菜(ほうれん草、春菊、パセリ、小松菜、ブロッコリー、サニーレタス、ニラ、三つ葉、クレソンなど)や海草(ワカメ、昆布など)にも多く含まれていますが、過食を控え一回摂取量を小鉢程度、お味噌汁ならお椀程度としていただければ問題ないと思います。
 ワーファリンの服用量は個人差があり一ヶ月に一度の血液検査で服用量が決まります。飲み忘れに注意し、必ず血液検査を受けて決められた服用量をお守り下さい。また風邪薬など他の薬で効果が変化しますので、服用される場合にはご担当医にご相談下さい。
一方、副作用として出血傾向があります。歯ぐきからの出血や鼻血、血尿、血便、青あざなどを認めた場合にも必ずご相談下さい。
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〜頻度の少ない動悸〜
62歳の男性です。高血圧の治療を始めて半年ほど経ちます。2ヶ月前から時々動悸を感じるようになりました。動悸は1週間に1〜2度で、昼夜関係なくほんの1〜2分で治まります。どのように対処したらよいですか。
 まず動悸について正確に知る必要があります。動悸は非常に曖昧な表現で、本当の不整脈を自覚する場合、一過性に血圧上昇したため自分の鼓動が耳につくような感じで捉えられる場合、精神的要因からなんとなく胸苦しく感じる場合などさまざまです。
 お話ではやはり不整脈の可能性があります。不整脈を調べる方法としてホルター心電図とイベントレコーダーの2種類があります。ホルター心電図は24時間心電図記録する方法で、1日の不整脈の数、出現パターンのほか狭心症の有無もわかります。しかし症状の頻度が少ない場合、異常の見つからないことも少なくありません。それに対しイベントレコーダーは不整脈の数や狭心症の有無はわかりませんが、不整脈の種類が判別できます。またホルター心電図と異なり1週間ほどお貸し出しできますので、頻度の少ない不整脈を同定するためには良い方法です。
 不整脈の治療が必要か否かは、このような記録をもとに検討する必要があります。特に高血圧を合併している場合には、どのような生活習慣の改善が必要か、服用している降圧剤の種類は適切か、抗不整脈薬が必要かなど総合的に判断することが大切です。
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